2004/12/03

日本ファーネス工業の新株予約権引受先、飛ばす手筈の出資金

日本ファーネス工業の第2回新株予約権で出てくる㈱ケー・シー・エスを見ていて、ふと思い出したのですが、、、㈱ケー・シー・エスの代表取締役の藤井晃氏と同じお名前が㈱ウエルネス・フロンティア・センターの取締役でも出てくるのですが気のせいでしょうか。

ウエルネス社は丸石のカラ増資の件で有名になりましたが、、、大株主にトヨタや森ビルが名を連ねているにも係らず、かなり微妙なヒト達が籍を置く会社だったりします。

[取締役]高井俊成氏は、丸石自転車の監査役や、駿河屋の架空増資事件で出てくる飯倉ホールディングス㈱の取締役を。

[取締役]木原久氏は、これもまた丸石自転車で出てくる鹿児島の三友㈱の取締役。

[監査役]戸谷俊弘氏は、国際第一監査法人グループのワイ・ワイ・パートナー税理士法人の代表社員。それとヤマシナやユニオンセィビング証券(ユニオンHDやファイが株主)の監査役とかも。

で、出元のアヤシサを記憶に留めながら、折角調達したことになってる資金の行方を追ってみましょう。

先ずは平成16年7月1日の適時開示資料(「第2回新株予約権に関するお知らせ」)を見ますと、、、
新株予約権発行の理由
・・・環境関連の新事業の開発を図り、従来の事業につきましても競争力を高めるための研究開発を行い、収益力を上げるために財務体質のさらなる強化策が急務・・・
今回の資金調達により、財務体質の強化と業務拡大に向け一層の積極的経営を行う・・・

資金調達の使途
発行価額の総額4,100百万円(予定額)から発行費用の概算額300百万円を差し引き、借入金の返済550百万円、当社の本業である燃焼技術開発費用及び運転資金として3,250百万円をそれぞれ充てる予定であります。

、、、とのことですが、16年9月期の連結決算短信のB/Sを見てみますと、、、

H15/09
(百万円)
H16/09
(百万円)
対前期比
(百万円)
流動資産 1,522 3,2241,702
(現金及び預金) (214) (1,697)(1,482)
(短期貸付金)(1,445)(1,559)(113)
(貸倒引当金)(△1,432)(△1,577)(△114)
有形固定資産930815△114
無形固定資産41410
投資その他の資産2541,081826
(出資金)(27)(823)(795)
資産合計 2,830 5,400 2,570
(注)15年9月期の出資金については注記より補足。
短期貸付金についてのツッコミは過去ログを見て下さい。


抜粋すると上のようなカンジになります。
資産合計がエラク増えてますが、そのほとんどが現預金と出資金の増加であることが分かると思います。

出資金については、、、これがどうなるかは予定調和ですよね(  ̄ー ̄)ニヤリそれと9月末時点での現預金がこれから何に使われるのかは、ニタニタしながらお楽しみということで。


ちなみに、使い道の一つとして10月に㈱アクスルと云うトコロに1億円ばかり投資してるみたいですが、、、㈱アクスルについては飯倉ホールディングス㈱の人脈とも繋がる微妙な会社であることを「金融ビジネス12月号」(東洋経済新報社)で確認することをオススメします。

2004/09/03

日本ファーネス工業の松尾隆氏に対する巨額貸付金

日本ファーネス工業の15年9月期有価証券報告書を見ますと、松尾隆氏なる個人への貸付が1,153百万円、㈱アーズレイアンドカンパニーへの貸付が274百万円となっているのが分かります。
ちなみに、松尾隆氏はアーズレイアンドカンパニーの代表者でもありまして両者を合わせると実に1,428百万円もの金額を貸し付けていることになります。
総資産2,830百万円を考えると、余り普通のこととは思えません。
区分 金額(千円)
松尾 隆 1,153,845
㈱アーズレイアンドカンパニー 274,296
アズサエンタープライズ㈱ 17,638
1,445,779
(日本ファーネス工業 15/09有価証券報告書 主な資産及び負債の内容から)
さてさて、このアーズレイアンドカンパニー。かなりクセモノな会社でして、ヤマシナとファイの貸倒債権相手先としても登場してきます。

とりあえず日本ファーネスに電話してみました。以下要約。

hetareguma:前回の有報で松尾さんとアーズレイアンドカンパニーさんに短期貸付金がありますが、今も残ったままですか?

ファーネスIR担当:回収の努力はしていますが、まだ残ったままです。それと、回収が遅れておりますので会計士と相談して貸倒引当金を設定しています。

hetareguma:上場してる会社でヤマシナとファイってご存知ですか?

ファーネスIR担当:いいえ。

hetareguma:そうですか。松尾さんはアーズレイアンドカンパニーの代表者だと思うんですが、そのヤマシナとファイはそれぞれ5億円、2億円をアーズレイアンドカンパニーで貸倒にしてしまってるんですが、御社は大丈夫なのかなと思いまして、、、ちなみに、松尾さんは御社の新株予約権の引受先と関係あるんですか?

ファーネスIR担当:そうですね。前回の分は多少関係がありますね。

hetareguma:そうですか。ありがとうございました。

さてさて、日本ファーネスは15年9月期に新株予約権等で株数がジャブジャブになって、資本金と資本準備金がそれぞれ904百万円増加しています。
年月日 発行済株式
総数増減数
発行済株式
総数残高
資本金
増減額
資本金
残高
資本準備
金増減額
資本準備
金残高
H14/10〜
H15/09
40,950千株 50,983千株 904 1,919 904 1,653
(日本ファーネス工業15/09有価証券報告書 発行済株式総数、資本金等の推移から)

それと、15年9月期の連結P/Lを見ると特損として貸倒引当金繰入額1,379百万円が計上されています。ですので、松尾隆氏とアーズレイアンドカンパニーへの貸付金については、日本ファーネスのIR担当者が電話で回答した通りほぼ引当済みと思われます。

それにしても増資&特損コンボ、、、低位株のお決まりのパターンですね。

2004/08/30

修学社の主幹事証券会社

修学社の主幹事証券会社はKOBE証券っと φ(..)メモメモ