2005/09/21

片倉工業事件

「片倉工業は、昭和47年11月頃、中外炉工業と吉野ダラーと呼ばれる仕手筋から株式の買収攻勢を受け、中外炉工業が800万株を、仕手筋が500万株を買い集め、その取得株数を合計すると発行済み株式数の37パーセントに達したため中外炉工業に対して、経営参加を呼びかけたところ、持株の一括肩代わりを要求され、これが容れられなければ持株を吉野ダラーに譲渡すると宣言されるに至りました。」
(永末敏和、四宮章夫『企業防衛法務と戦略』民事法研究会,p68)

著者の四宮さんは、タクマ事件のときに会社側の代理人を担当されてたそうです。
上記の片倉事件も収録されている「3. 買収対象企業の悲惨なその後」には、雅叙園観光、蛇の目ミシンの資産が喰い散らかされていった様子も簡単にまとまってます。

吉野ダラーを知らないヒトは自分でググって下さいな。