2006/04/29

古倉義彦氏関連メモ

武富士 H12/11/02「平成12年11月2日の一部報道についてのコメント」
本日、一部報道機関の報道で、当社が古倉義彦氏側から56億円余りの架空の金融商品を購入していたとの報道がありました。この報道につきまして、当社の見解を下記の通り述べさせて頂きます。

1.事実関係
平成9年5月に特定金外信託契約を当社、大手信託銀行、トーキョウ・アソシエイテッド・キャピタル(TAC)の三社間で締結し、資産運用を依頼しましたが、運用状況等に疑問があった為、平成10年10月解約をし、同年11月に現物の引き取りを行いました。今回報道されている金融商品は、その一部です。

2.現時点での損失予想
平成10年10月の解約時、112億円の日本株式と今回報道されている外国株中心の「イーストビューワールドワイドファンド」を引き取りました。その後、日本株については一部を売却し、65億円の売却益を計上、平成12年9月末時点では、78億円の株式を所有し、その株式の含み益は100億円となっております。
トータルで見た損益では、損失が手数料及び運用損失等で62億円と今回報道されているファンドの56億円の計118億円です。一方、利益は売却益65億円と9月末日時点での含み益100億円の計165億円となっており、差し引きで47億円の運用含み益が出ております。

3.今期の業績見通しへの影響
「イーストビューワールドワイドファンド」につきましては、平成12年9月中間期決算において損失処理する予定です。当社の平成13年3月期の連結業績見通し・利益予想につきましては、貸付残高の好調な伸張等もあり、影響はございません。


大正生命詐欺の古倉、光通信にも関与?(Fuji News.com H12/09/08)
「大正生命を舞台とした詐欺事件で、東京地検特捜部に逮捕された古倉義彦容疑者が97年から98年にかけての段階で光通信の株式を大量に買っていたフシがあるのです…」
東京地検関係者がこんな興味深い話を披露してくれた。
このコメントの通りなら、注目すべきなのは、古倉容疑者が光通信を買っていたとされる時期だ。97年から98年といえば、光通信の株価は平均して2500円台の水準を推移し、大幅な変動を見せていなかった。
「古倉容疑者は、96年暮れに独立系の資産運用会社『トーキョウ・アソシエイテッド・キャピタル(TAC)』を買収したのですが、このTACを受け皿にする形で、光通信株を買い集めていったのです…」(東京地検関係者)
そして、古倉容疑者が、光通信株の売買原資としたのが、大手消費者金融会社がTACに運用を一任した150億円にのぼる資金だったのである。
その大手消費者金融会社幹部が言う。
「確かに、97年から98年秋にかけて、当社はTACで資金を特金の形で運用していました。しかし、その運用成績が当初の予想を大きく下回っていたために、98年秋の段階ですべて解約しています」
そして、以下のような極めて興味深い話を付け加える。
「もっとも、解約にあたって、その運用資金は現金ではなく、株式の形で戻ってきたのです。そして、その株式の中に大量の光通信株が含まれていたのです」(大手消費者金融会社幹部)
古倉容疑者を知る関係者が言う。
「古倉さんは、大手消費者金融会社が資金を引き揚げた後も、光通信株を保有していました」
98年段階で2500円台の水準を推移していた光通信株は、99年に入ると突然急騰し始めることとなる。そして、この急騰劇は2000年2月の段階まで続き、その株価は最高値時において、24万1000円をつけたのである。
それでは、なぜ古倉容疑者は97年段階で光通信株に目をつけたのだろうか。
「どうやら、古倉容疑者と光通信の重田康光社長とはかねてから面識があったようなのです。そして、古倉容疑者と重田社長を結びつけたのが、“B&Bの会”だった可能性が高いのです…」(東京地検関係者)
この“B&Bの会”とは、新井将敬元代議士(故人)が主宰していた投資クラブで、新井元代議士が死亡した後も、この投資クラブはひそかに活動を続けていたのである。
重田社長は、この投資クラブの正式メンバーの1人に名前を連ねていたことは間違いなく、古倉容疑者も、この投資クラブの会合にたびたび顔を見せていたようだ。
「こうした状況から考えても、光通信株の株価急騰劇は、なんらかの作為あるいは意図に基づいて展開された可能性が極めて高い、と見ていいだろう。そして、そこに古倉容疑者がかかわっていた可能性も高いのです。われわれとしても重大な関心を寄せているところだ」(東京地検関係者)
いずれにしても、東京地検特捜部としては、古倉容疑者の逮捕を端緒とする形で、小規模生保を舞台とした単なる“一詐欺事件”をインターネットバブルのカラクリを解明するような大型経済事件にまで発展させたいという意向を持っている、と見ていいだろう。
今後、この事件の展開には要注意だ。