暴力団関係企業に資金 ベンチャー前社長特別背任事件(asahi.com H18/02/06)
元大証2部上場のベンチャー企業「日本エルエスアイカード」(エル社)=事実上倒産=の前社長らが逮捕された特別背任事件で、同社の社債発行で得た多額の資金が東京都内のコンサルタント会社に融資され、返済された形跡のないことが大阪府警の調べでわかった。府警はこのコンサルタント会社を指定暴力団山口組と関係の深い企業と認定している。逮捕された前社長の笹尾明孝容疑者(53)が、当初から資金を社外に流出させる目的で社債発行を企てた架空増資の疑いがあるとみて調べている。
捜査2課の調べでは、貸し付けを受けていたのは、当時東京都中央区内に本店を置いていたコンサルタント会社。
エル社は笹尾容疑者が社長当時の05年4月、海外の投資会社を引受先とする8億円の「転換社債型新株予約権付き社債」を発行。引受先から入金があった直後の同5月、エル社は「資金援助」の名目でこのコンサルタント会社に4億4900万円を貸し付けていた。融資金は、返済期限の同9月になってもエル社に返済されず、経理上は現在も全額が焦げ付いた形になっているという。
同課がこのコンサルタント会社を調べたところ、主に関東地方で積極的に活動している山口組直系の有力組織に属する人物が経営に深く関与していることが判明した。
関係者によると、笹尾容疑者は04年10月、一部株主の推薦で取締役に選任され、社長に就任。その後、このコンサルタント会社との業務提携を検討し、コンサルタント会社幹部がエル社社長室の名刺を持ち歩いていたこともあったという。
エル社はこのコンサルタント会社へ貸し付けた05年5月の同じ日に、都内の別の企業にも「資金運用」の名目で4億円を貸し付けていたが、同月末の返済期限が来ても返済されず、社債発行で得た8億円の資金全額が事実上流出した形になっていた。
社名は載ってませんが、文中の情報からすると知的財産特許㈱のこと。
と云うことは、バーテックスリンク(9816)の関塚聖一社長はフロント企業の役員だったということですね。
ノンキにアドテックス(6739)なんかで遊んでる場合じゃないですよ。