2010/06/24

LDH(旧、ライブドア)の株主総会に出席してきました

メモって無かったので記憶頼りなのですが、、、質問は概ね、
(1)なぜライブドア(以下、LD)を売った?
(2)事業が無いが今後はどうなるのか?
(3)役員報酬が高過ぎませんか?
、、、という3点に尽きていたと思います。

質問■なぜLDを売った?
回答■LDは、業績も回復し、利益を計上できるまでになった。LDとしては更なる投資を行いたいが、訴訟を抱えたLDHとしては大きな投資を行うことができない。売却以外の選択肢も検討したが、親会社がLDHであることもLDの事業遂行の制約になっている。LDの今後の成長の為にも売却が相応しいと考えた。
(※LDを90億で売却することと、継続保有した場合のDCFを比較したのかという質問もありました。また、売却後のLDの成長はLDHの株主に関係無いという株主からの指摘もありました。)

質問■なぜ急いで売却した?
回答■オークションにより買収希望者を募ったところ良い条件が出たので機を逃さず契約をした。
(※なぜ株主総会に掛けなかったかった?という質問がいくつか出ましたが、重要な事業の譲渡という観点からの回答はナシ。取締役会決議で売却出来るのがHDの利点でもありますし。)

質問■事業が無くなったけど今後どうするの?解散するの?
回答■先ずは目前にある巨額の訴訟に全力で対応したい。
(※事業が無いと再上場もできない、LDを買い戻して欲しい、LDに投資したのであってLDHに投資した覚えは無い、5年後に事業を継続していると約束しなさい、等々の質問については、とにかく訴訟対応に注力せざるを得ないとの回答。)

質問■社長の役員報酬が高過ぎる。前期の3倍で170百万円は高くないか?
回答■元役員への責任追及、株主からの訴訟、いずれについても会社の利益に貢献できたので、それが報酬の基準になっている。
報酬額については、コンサルの算定は行っていない。巨額の訴訟を抱えた似た会社も無い為にベンチマークも無い。
株主総会で了承いただいた範囲内で社外取締役もいる取締役会で決定している。
(※報酬返上すべきとの筋違いの質問もありましたが、訴訟対応で株主利益を少しでも追求すると回答。)

解散するのかという質問に対しては、<とにかく訴訟対応に注力したい>という回答に終始していましたが、どう考えても解散(もしくは事業会社以外での存続)が既定路線かと思います。


ほとんどの発言者がおそらく事件前700円以上で買われた方ではないかと思われましたが、最後の質問の方だけ事件後に購入された方のようで、石坂社長はその方の質問だけは身を乗り出して聞き入り、終始ニコニコこして相槌を打って聞いていました。
非常に興味深い質問でしたので、いずれそのうち。

ちなみにワタシも事件後購入組です(内田油圧機器、日立造船富岡機械、等々、上場廃止後の回収は、趣味と実益を兼ねて大好きなのでw)。